No use crying over spilt milk

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後悔先に立たず、でした。本日確定診断の日。名前を呼ばれて入ると、いつも通りドクターとナースがお辞儀をして挨拶をしてくれます。椅子にかけながら「予想していた通り、悪性でした」この場面を約1ヶ月間あたまで何度もシュミレーションして、想定内に納めるようにしてきました。不意のサイドキックにはものすごく弱いのですが、正面から構えて受け止める衝撃にはけっこう強い性格なので。そのおかげで、動揺せずドクターの説明、今後のスケジュールを冷静に聞けました。

  先日の組織診からだいたいのガンの種類がわかります。予想していた通り、ホルモン受容体が陽性。これは今後の治療がホルモン剤で行われる可能性が大きいということ。(ただし、リンパ節、あるいは多臓器に転移があれば、治療は抗ガン剤、放射線になる可能性が大きいです) ガンの治療イコール抗ガン剤と思われがちですが、昨今日本でも「個別治療」が進んでいます。(https://i-chie.com/breast-cancer/article/therapeutic-strategy/second-line-therapy/6)

乳癌は他のガンと異なり、その種類がいくつかに別れることがわかっているので治療もそれに合わせて行われます。でもホルモン受容体が陽性と聞いたとき、わたしは自分の馬鹿さ加減を呪いました。だって呑気に不正出血防止のために低用量ピルを4年間も飲んでいたんですから。乳がんのリスクが一般の人より2%あがることを承知で。

  部分摘出後に残した乳房に再発した人を何人か知っています。だからもちろんわたしの選択は「全摘」です(それ以外の部分に転移する可能性はありますが)。オペ後、毎日鏡を見るたびに自分の馬鹿さ加減を思い出していくつもりです。

  告知(というような大それた感じでもないですが)の後、やたらとピンクが目に入りますね。なぜピンクリボン運動なのかなぜピンクなのか?いまだに分かりませんが、当事者になってしまった今思うのは、この色でよかったなということです。