Danger past, God forgotten

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悩みに悩んだあげく、昨日のドクターとの最終打ち合わせで「部分切除」をお願いしてみました。執刀医、担当医とも迅速にかつ快く引き受けていただき、執刀医が「あまり傷が目立たないようかつ自然なカーブを保たせるようにやります」と。本当にこの病院にして良かったと再確認しました。エコー検査も乳腺科のドクターと放射線科のドクターがダブルチェックしながら2回行い、結果的に最初発見されたふたつの腫瘍の周りにもいくつかの小さな腫瘍があることがわかりました。したがって切除部分は思ったより大きくなるらしいですが、取り残しがあると局所再発のリスクが上がるので、どんどん切っちゃってください、と伝えました。

 ちなみに部分切除にした理由は、わたしの状況が部分切除に合致していることもありますが、部分切除にしろ全摘にしろ遠隔転移のリスクは変わらないこと。加えて、体の侵襲が少ないこと。下着が選びやすいこと、です。どちらにしても一生、再発を気にしながら生きて行くなら、まず部分切除にかけてみようと思いました。

  術前の判定はリンパ転移がなく腫瘍が2センチ以内のステージ1。でも実際切ってみて転移が見つかるケースもあるので油断大敵です。

  また、部分切除なので、放射線治療は必須。たった5分の照射のために毎日往復3時間かけて6週間病院に通わなければならないんです。一昨日までは、生きられるならどんな治療でもやると息巻いていましたが、ステージ1といわれて気が緩みまくり、毎日病院に通うのめんどくさい、と図々しく思うようになってきました。本当に、喉元過ぎれば。。。ですね。

  そして帰宅途中に母と牛タン弁当を購入。食事療法でお肉は良くないといわれてるから控えてたのに(笑)

Home sweet home

f:id:Hana1967:20171020163003j:plain午前中にMRIを終えて、空港バスに乗り、いま成田です。もう南の島から通院してるって言えますな。あれだけ好きじゃなかった(嫌いとは言ってないよ!) 南の島も、今では早く帰りたいと思えるお家です。日本のお家も大好きだけど、この寒さに心も体も打ち砕かれそう(涙)でも、ふたつも帰れるところがあるっていいですね😄


50になっても、色んなことに気づきがある毎日です。

No use crying over spilt milk

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後悔先に立たず、でした。本日確定診断の日。名前を呼ばれて入ると、いつも通りドクターとナースがお辞儀をして挨拶をしてくれます。椅子にかけながら「予想していた通り、悪性でした」この場面を約1ヶ月間あたまで何度もシュミレーションして、想定内に納めるようにしてきました。不意のサイドキックにはものすごく弱いのですが、正面から構えて受け止める衝撃にはけっこう強い性格なので。そのおかげで、動揺せずドクターの説明、今後のスケジュールを冷静に聞けました。

  先日の組織診からだいたいのガンの種類がわかります。予想していた通り、ホルモン受容体が陽性。これは今後の治療がホルモン剤で行われる可能性が大きいということ。(ただし、リンパ節、あるいは多臓器に転移があれば、治療は抗ガン剤、放射線になる可能性が大きいです) ガンの治療イコール抗ガン剤と思われがちですが、昨今日本でも「個別治療」が進んでいます。(https://i-chie.com/breast-cancer/article/therapeutic-strategy/second-line-therapy/6)

乳癌は他のガンと異なり、その種類がいくつかに別れることがわかっているので治療もそれに合わせて行われます。でもホルモン受容体が陽性と聞いたとき、わたしは自分の馬鹿さ加減を呪いました。だって呑気に不正出血防止のために低用量ピルを4年間も飲んでいたんですから。乳がんのリスクが一般の人より2%あがることを承知で。

  部分摘出後に残した乳房に再発した人を何人か知っています。だからもちろんわたしの選択は「全摘」です(それ以外の部分に転移する可能性はありますが)。オペ後、毎日鏡を見るたびに自分の馬鹿さ加減を思い出していくつもりです。

  告知(というような大それた感じでもないですが)の後、やたらとピンクが目に入りますね。なぜピンクリボン運動なのかなぜピンクなのか?いまだに分かりませんが、当事者になってしまった今思うのは、この色でよかったなということです。

Hit the bar if you walk even dog

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犬も歩けば棒に当たる、はい、わたし何回も棒にぶち当たってきました。barじゃなくbarsです。これまで散々人生最大のピンチを迎え、そのたびに乗り越えてきて、子供がようやく手が離れ、穏やかな老後をと思ったらまたガンっていう巨大な棒にぶち当たりました。

  そんな中でホッとする時間のひとつは、ワンズと過ごす時ですね。うちには大小4匹いますが、性格はバラバラ。共通してるのは、お互い気を使いながらいい感じの距離を保つこと。1匹がわたしのところに来てナデナデしてると、他のワンズはそれが終わるまでまって順番に寄って来ます。日本の病院はまだまだ犬の癒し効果を取り入れていないようですが、アメリカではPTSD患者のみならず、いろんな場面で犬のヒーリングパワーが活躍しているようです。わたしのカラダとココロにも、かなり効いてます。

Good medicine tastes bitter

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いろんな人からがんと闘うアドバイスをもらった中で、イチバン納得するのが温熱療法とデトックス。いろんな方法があるけれど、とどのつまりは代謝を上げて体内の老廃物を除去するもの。昔からマッサージ、スパに行くのが好きで、今住んでる南国の島でもいろんなところをまわった結果、ここに辿り着きました。セラピストはフィリピンから来た彼女たちふたりだけだけど、わたしのカラダにとてもよく合っていて病気になる前からデトックスマッサージはたまーにしてました。さっき、その中のひとりマリアに「乳がんになっちゃってー」と話したら、この写真の左のテントをすすめられました。椅子の下からあたためはハーブの液の水蒸気がもくもくとー。その後は、マリアのデトックスマッサージ。「右の胸は触らないで」というと気軽にオッケー👌、と。このゆるい反応がすごくいいですね。ちょっとお高めだけど、カラダのためだから頻繁に通います。良薬は口に苦しと言うけれど、このお薬はおいしいです❤️

A friend in need is a friend indeed

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タイトルと全く関係ないですが、これはコロラドスプリングスにあるGarden of Godsという観光名所の写真です。名前からして病気が治りそうなのでのっけてみました。

   タイトルは「困ったときは真の友」です。この度、生死に関わる病気になって焦りまくっていろんな友達に相談したんですが、十人十色の反応です。皆それぞれにわたしの容態を気遣って声をかけてくれたり、いろんなアドバイスをくれたり。心から感謝しています。いまだかつてこれほど友達がいてよかったと思ったことはないですね。ただラインでテキストしてくれてるだけでも、すごく心強い。人と繋がってるって感じることが、とても嬉しいです。ありがとう!これからもよろしくね。

日常と非日常 Ordinary but not ordinary

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これが南国のお家から見える風景です。はい、ジャングルに囲まれています。ゲッコーが出る!蛇が出る!野生の鶏がうるさいってブースカ文句言っていたけれど、なぜかいま全てが新鮮でかわいく感じます。

 だんだんこの風景がわたしの非日常になりつつある証拠かなと。

 今日はたまった家事をやって、預けていたプリンセスをお迎えに行ってきます!