未知なるものへの恐怖

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ほぼ1ヶ月、南の島の自宅で愛犬と写真のようなぐうたら生活を送っていましたが、今日からまた現実に引き戻されます。明日から4週間にわたって放射線治療のための病院通い。。。。東京が寒いのに加えて、生まれてはじめての治療に対する恐怖で気持ちは下がりっぱなし。


Help mark

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これがあることをつい最近知りました。きっかけは退院後に電車に乗ったとき。優先席の前に立ってサインを読んでいるといつも通りのお年寄り、妊娠中の方、その次に「内部障害のある方」と。なになに?? 友達に聞くと、東京都福祉局が始めたもので、外からは分かりにくいさまざまな内部疾患、精神疾患の方にも優先席を、ということのようです。病院でもらえることも知りました。右胸を切ったばかりで、うっかり右腕でつり革を持とうとして激痛が走ったため、わたしも優先席に座りたーいと思っていたら、目の前の女性がウィッグでした。抗ガン剤を受けながら通勤できますと、入院中にお会いしたボランティアの方がおっしゃっていましたが、私なんか優先的に座る資格ないなと反省。自閉症の人が警官の指示を無視して歩き続けたため誤って撃たれた事件がアメリカではありましたが、こういうマークが浸透して本当に助けのいる人たちに優しくできる社会になればと思います。

Carelessness is the greatest enemy

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部分切除は3泊4日なので予定通り退院です。日曜日だったので静かでよかった。親が迎えに来てくれたので、ランチをおごって帰宅。腕を伸ばしたりすると縫合の傷が痛みますが、もう鎮痛剤がなくても大丈夫なレベルです。悪い部分を取った、というだけで気分爽快。さっそくお友達と今週会う約束をしちゃいました。

 2日後に病院に戻って抜糸。サージカルテープをはってもらって、傷が早く綺麗に治るようにしてもらいます。そしてドクターから。「オンコタイプ(ガンの病理をアメリカに送り遺伝子レベルで分析。総合判定して再発レベルがわかる検査)を希望されてましたよね。11/30の病理の結果でやるかどうかは考えましょう。術前診断と大差なければやらなくていいので、今日はこの後放射線科で放射線療法のコンサルの予約を取ってください」

  そうでした。わたしまだ、いや一生乳がん患者なんですよね。入院中にお会いした別の乳腺科のドクターも「乳がん寛解はあてはまらないですね」と言われましたもんね(涙)

創部の回復速度と乳がん患者の自覚度は反比例していました。油断大敵。

 でも入院中に来てくださったボランティアの方(4年前に全摘されてます)も「それはみんなが通る道です。そこばっかり気にしてストレス溜めるとよけい体によくないから」と。私も早くそう言えるようになりたいです。

No time like present

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入院してる人のブログでよく出て来る病院食のアップ私もやってみました。これは今日の朝食。昨日のオペはごご12:15からだったので前の晩12時からずっと絶食。水はその日の朝までオッケーだったんですが。

オペ台まで自分で歩き、寝ます。その後酸素マスク、麻酔点滴開始。もう何も記憶ないですね。面白い夢を見ている時に「〇〇さーん、おわりました」と。瞬間ぱっちり覚醒。

声が出にくいのと頭がふらふらなのでそのまま目を閉じたらいつのまにか病室に戻ってました。そのとき3:15だったのでオペは前後含め3時間です。その後ドクターからオペの様子とリンパ転移がなかった報告を受け一安心。2時間後にお水を少しのみ、ナースの見守りのもとひとりでトイレ歩行。19:15には軽食を食べました。麻酔がまだきいていたのか、テレビをみていても自然に居眠りしてました。でも疼痛コントロールもバッチリで一人でなんでもできました。ナースも何度も創部を観察してくれて、安心。ひとまずファーストラウンドは無事終了!

感謝

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オペの日、たくさんの人から「パワー」送ってもらいました。これはその中でも最強と思われるお伊勢さん。見るからに強く守ってくれそうな感じ。本当に感謝感謝です。

夜あまりにも暇を持て余し私の悪い癖でネットで乳がんのことを調べ始め気持ちがドヨーンとしているこころに、ひょっこりお友達が仕事帰りに寄ってくれました。消灯まで爆裂トークして、不安な気持ちも吹っ飛びました。ほんとうにありがとう。

実家にも来年のかわいいダイアリーを送付してくれたお友達。毎年買ってくれるんだけど、スマホでメモるより書き込む方が断然便利。とくにわたしはメモ魔なので、今回のように病院のスケジュールや先の予定を検討するときは、やっぱダイアリーでしょう。いつもありがとう!

フェースブックに自分の状態、経過を発表することを躊躇しましたが、やってよかったと思いました。こんなに励ましてもらえて。これがなかったらどんどん負の思考のスパイラルに入っていましたね。また、主人はなんでも一人で抱えて暗くなるタイプなので、あえて彼もタグづけ(笑) いまでは彼のFacebookでは私より彼の方がはげまされているという。ちょっとうれしいみたいです。

ガンは嫌ですが、これまでの価値観を一回クリアにしてくれて、本当に何が大切かを見直せたので、ガンにも感謝しています。

No pain, no gain

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ようやく入院までたどり着きました。8月に検診を受けてから2ヶ月強。長かった〜。本日13時に入院手続きをすませ、13:30ごろ執刀医と主治医と切除部分の再確認。14時に放射線室でセンチネルリンパ節アイソトープ注入。これは術中にリンパ転移を確認するために必要な処置ですが、注射が痛い!乳頭のすぐ横に皮下注射なんですが、痛い!でもこれをやらないと無駄にリンパ節を郭清することになるのでガマンガマン。1時間半後にシンチグラフを撮影して終了。

それからはナースからいろいろ説明があったものの4時からはフリー。あまりにも暇だったので、旧館のチャペルをみてきました。歴史のある素晴らしい教会です。オペ前のわさわさした気持ちを落ち着けるのにばっちり。

本日はこれから夕飯を食べて眠剤を飲んで眠ります。

マーキングとパワーチャージ

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本日、部分切除の場所をマーキングするために病院に行ってきました。主治医と放射線科のベテランっぽい女医がエコーで部位を確認しながら、なんと赤いサインペンで。全国2位と言われる病院なのに、サインペンがとってもローテクで笑いました。最後に女医が「もう少し小さくしてあげられるかも」と言ってくれたんですが、術後断片検査で取り残しが見つかると怖いので、ガッツリいっちゃってください!(とは言えませんでしたが) 

その後、駅地下でひとりランチ。どこも長蛇の列だったけど、奥まったところにカキバーを見つけ即決。北海道、宮城、三重などの産地を指定して生カキをオーダーできるんですが、北海産に決定。何もなければ宮城産にしたかったけど、アメリカに住んでると未だに福島の3.11の捉え方は深刻なので。健康体だったら応援するつもりで宮城産にしたんですが、今はちょっと勇気が出ませんでした。ごめんなさい。生カキを食べてオペに向けたパワーチャージ完了です!